京都〈京都治兵衛良治〉おせち料理

京都の食文化を現代に結ぶ「京都治兵衛良治」は、かつての「京都岩崎」から屋号を改め、京の台所・京都市中央市場の一角に工房を構える名店です。

旬の食材が集う環境で、だしと素材の相性を見極めながら、飾り立てずに旨さを際立たせる品々を仕立てるのが持ち味。伝統を手掛かりにしつつ、温故知新・不易流行の姿勢で時代に寄り添う京料理を目指し、季節感と色の調和を重んじた料理人の仕事が一皿一皿に息づいています。

起源は江戸中期、三百年にわたり食に携わってきた歴史を礎に、看板の西京焼や花山椒を生かした鍋、折り目正しいおせちなど、日常から晴れの日まで幅広く応える品揃えで、京都らしいもてなしの心を食卓へ届けています。

素材、だし、技をまっすぐに磨き、懐かしさと新しさが同居する味を静かに提示する——それが「京都治兵衛良治」のこだわりです。