金沢〈料亭 大友楼〉おせち料理

金沢の中心・尾山町に店を構える「料亭 大友楼」は、天保元年（1830年）創業の老舗。加賀藩前田家ゆかりの料理方を祖とし、儀礼食を含む加賀料理の正統をいまに伝えます。

静かな座敷から庭を望み、八寸・治部煮・鯛の唐蒸しといった看牌の品に、端正な器遣いともてなしの作法が息づきます。

明治31年には金沢駅の開業と同時に駅弁販売を開始し、旅の味としても親しまれてきました。近年は映画『武士の献立』の料理監修や観光列車「花嫁のれん」車内飲食の監修、館内の茶寮「一井庵」開設など、伝統を核に活動の場を広げています。

金沢の食文化を体感したい方に、気負わず品よく、記憶に残る一席を用意してくれる料亭です。